さいたま市長がゲームを体験/eスポーツ×地域活性の第一歩となるイベント開催

3D都市モデルを活用し、さいたま新都心駅周辺を舞台としたオリジナルeスポーツゲームが「Fortnite(フォートナイト)」上で公開されたことを記念し、リリース記念イベント「さいたまeスポーツパーク」が12月14日、さいたま市のイオンモール与野で開催されました。イベントには、フォートナイトのゲーム配信で人気のキャプテンしょーたさんや、世界大会に出場経験のあるらいとさん、wickesy(ウィッケシー)さんらが登壇。さらに、清水勇人さいたま市長も登場し、ゲームを実際にプレイしてゲーム内に再現されたさいたま市の街並みを楽しみました。

ゲームを一足先に体験したというしょーたさんは、「『盆栽』が印象に残っています。世界的に有名らしいですね」と尋ねると、清水市長は大宮盆栽村を紹介し、「ゲームを通じて若い方や海外の方に知っていただきたい」とコメント。また、見沼区にある「見沼田んぼ桜回廊」が再現されたステージが紹介されると、しょーたさんは「ゲームなら春を待たずにいつでも桜を楽しめるからいいですね」とゲームならではの魅力を語り、清水市長は「ゲームで見て、実際に行ってみよう、本物を見てみたいと思ってもらえると嬉しい」と期待を寄せました。

この日は、清水市長が実際にゲームを体験。はじめは慣れないゲームパッドに戸惑う様子だったものの、世界大会経験者のらいと選手の手ほどきを受けると次第にコツをつかみ、見事ステージクリア。清水市長は、「ゲームは初心者なので、最初は操作に少し戸惑いましたが、ステージを越えるごとに達成感があって、だんだんとハマってきちゃいました。子どもたちがなぜゲームに夢中になるのか、実際に体験してみてよく分かりました」と興奮した様子。

イベント後にマスコミの取材に応じた清水市長は「ゲームは、特に子どもたちにとって非常に入りやすい手法です。遊びの中で、地域のことを知ったり、考えたり、学んだりすることができれば、単なる娯楽にとどまらない価値が生まれると思っています」と語り、「さいたま市では、行政手続きのデジタル化や地域通貨、ポイント施策なども進めていますが、こうした取り組みとゲームを組み合わせることで、市民一人ひとりの生活がより楽しく、豊かなものになる環境をつくっていきたいと考えています」と今後の展望を語りました。

また、ゲームの制作を手掛けた株式会社モンドリアンの角田拓志社長は、「私たちが目指しているのは、一言で言えば『産業開発』。ゲームやメタバース、eスポーツといった分野を、さいたま市に根ざした形で展開していく。その中で、地域の子どもたちや学生、企業、住民の皆さんが関わり、さまざまなビジネスが生まれていくことを目指しています」とし、「例えば、ゲームに人が集まる場を活用した情報発信や広告展開、教育への応用なども考えられます。こうした取り組みを通じて、テクノロジーを活用した新しい産業を、地域が一体となって育てていくことが理想だと思います」と思いを語りました。

ステージイベント後は、会場を訪れた参加者が実際にゲームをプレイ。人気eスポーツ選手と一緒にプレイできるとあって多くの人が参加していました。また、参加者には先着順や入賞順に「さいたま市みんなのアプリ」で使える地域ポイント「たまポン」も付与され、地域経済にも一役買う仕組みに。さいたま市とモンドリアンの取り組みは、今回のイベントにとどまらず、さまざまな形で地域に還元されていくとのこと。

ゲームという「遊び」を入り口に、仮想空間でまちを知り、興味を持ち、やがて現実のさいたま市へと足を運ぶ—そんな新しい地域との関わり方が、少しずつ形になり始めています。eスポーツやメタバースを通じたこの挑戦は、デジタル時代ならではの地域活性のモデルとして、今後どのように広がっていくのか注目です。

自治体・企業の皆様へ
【メタバース×eスポーツによる地域活性化のご提案】

株式会社モンドリアンでは、本プロジェクトのように3D都市モデル(PLATEAU)等を活用し、あらゆる地域で展開可能な「メタバース×eスポーツ」による新産業創出・地域活性化支援を行っています。
ゲームを入り口としたシビックプライドの醸成、関係人口の創出、さらには地域経済への還元まで、自治体様の課題に合わせたカスタマイズが可能です。デジタル技術を活用した新しい街づくりの形を、私たちと一緒に作り上げませんか。
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