キャラコラボは意外とシニアに強い!?シニア層に認知の高いコンテンツは?

「若者のテレビ離れ」は言われて久しい課題ですが、それと呼応するように、従来のマスメディアの視聴者層は高齢化が進んでいます。また、購買力の高さなどの点でもシニア層に向けた広告コミュニケーション戦略の工夫が求められているのではないでしょうか。
当メディアの記事では、Z世代やアニメファン層など比較的若い世代に人気のトピックスを紹介することが多くありましたが、キャラクターマーケティングは意外と!?シニア層にも強いということをご紹介したいと思います。シニア層に認知の高いコンテンツもまとめていますのでぜひチェックしてみてください!

目次

キャラクターマーケティングがシニア層に強い理由

アニメやキャラクターを使用した企業プロモーションがシニア向け広告・販促施策に強いと考えられる理由は2つあります。
ひとつは、日本には長く愛され、今でも認知されているアニメ作品やキャラクターが多いからです。例えば、日本で初めての連続放送テレビアニメであった「鉄腕アトム」は1963(昭和38)年に放映がスタートしました。以来60年近くが経とうとしていますが、「鉄腕アトム」は今も多くの人に知られており、現代風のアレンジを加えながら今もさまざまなプロモーションやグッズが展開されています。
二つめは、キャラクターは年をとらないということです(※例外はあります)。
日本には30年、40年、50年以上前から親しまれているアニメやキャラクターが多くあり、それらはシニア世代にとっても親しみのある(知っている)コンテンツが多いと思われます。タレントや芸能人などリアルな”人”は時が経てば年をとり、人気も変動してくるのは当然のことです。しかし、キャラクターは30年以上前に人気を集めた作品でも、昔のままの姿で表現することができます。昔から知っているキャラクターが昔のままの「かわいい」「かっこいい」姿で出てくることで、より親しみのあるコミュニケーションが成立します。

シニア層に認知の高いキャラクターは?

では、シニア層に認知の高いキャラクターにはどのようなものがあるのでしょうか。
たくさんあるためすべてを紹介することはできませんが、広告・プロモーションでよく活用されているキャラクターをピックアップしました。

ウルトラマン

1966年(昭和41年)から特撮テレビドラマとして放映されたウルトラマンは、登場から50年以上が経っています。さまざまなシリーズの更新を続け、現在は「ウルトラマンデッカー」として毎週土曜朝にテレビ番組が放映中です。また、2022年5月には映画「シン・ウルトラマン」も公開されました。現役の子ども・親世代から、昔のウルトラマンを懐かしく感じる層まで、幅広い世代に認知され、愛されているキャラクターです。

引用元:YouTube/ウルトラセブン55周年「55年前、未来があった――」アニーバーサリームービー(ウルトラマン公式)

参考リンク:
ウルトラマン公式サイト:https://m-78.jp/

おそ松くん

赤塚不二夫さんによるギャグマンガで、発表は1962年(昭和37年)。2022年は発表からちょうど60年になります。六つ子の兄弟、イヤミ、チビ太、ハタ坊などの人気キャラクターを生み出し、近年ではイヤミが同じ赤塚不二夫さん原作の「天才バカボン」と一緒にワイモバイルのテレビCMに採用されたことでもおなじみです。
六つ子のその後を描いたテレビアニメ「おそ松さん」(2015年~)は若い女性層に大人気となり、その後、実写映画や舞台にもなりました。「おそ松さん」ファンの若い世代から、「おそ松くん」時代の年配の方まで幅広く認知されているキャラクターです。

引用元:「ひらがな おそまつくん」 | 赤塚不二夫公認サイトこれでいいのだ!!

参考リンク
『おそ松くん』作品紹介 | 赤塚不二夫公認サイトこれでいいのだ!! https://www.koredeiinoda.net/manga/osomatsukun.html

機動戦士ガンダム

機動戦士ガンダムは、1979年(昭和54年)に初めてテレビアニメが放映されました。2022年の現在では初放映から40年以上が経っています。言わずと知れた初代ガンダムが大きな認知を得ているのはもちろんのこと、長年続くガンダムシリーズも多くの人に支持され続けています。
2022年10月からは待望のシリーズ最新作「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の放映開始され、子どもから若い世代の注目も集めています。

引用元:YouTube【公式】「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」PV(サンライズ)

参考リンク
公式ガンダム情報ポータルサイト:https://www.gundam.info/

島 耕作

シリーズ最初となる「課長 島耕作」は1983年(昭和58年)に連載開始された弘兼憲史さんによる青年漫画です。以来「部長~」「取締役~」「常務~」「専務~」「社長~」「会長~」など役職の変化を描き続け、現在は「社外取締役 島耕作」が連載中です。前項で「キャラクターは年をとらない」と説明しましたが、こちらの作品はリアルに年齢や役職を重ねることが特徴となっています。とくに年配男性層に認知・人気の高い作品です。

引用元:Twitter/@30shimakosaku

参考リンク
モーニング「社外取締役 島耕作」公式サイト:https://morning.kodansha.co.jp/c/outsidedirectorshimakosaku.html

ベルサイユのばら

池田理代子さんによるフランス革命期を描いた漫画で、連載開始は1972年(昭和47年)。2022年は50周年の節目となっています。宝塚歌劇による舞台化でも人気を博し、通称「ベルばら」として今も多くの女性に認知されている作品です。
最近では50周年を記念し、新たな劇場版アニメの制作も発表されています。企業とのコラボレーション実績が多いところも注目です。

引用元:YouTube劇場アニメ「ベルサイユのばら」特報(劇場アニメ「ベルサイユのばら」公式)

参考リンク
劇場アニメ「ベルサイユのばら」公式サイト:https://verbara-movie.jp/

ひみつのアッコちゃん

こちらも赤塚不二夫さんによる漫画で原作の連載は1962年(昭和37年)から。連載当初から60年が経過しています。アニメの人気を経て「魔法少女もの」の元祖として多くの人に認知されています。現在は「ひみつのアッコちゃんμ(ミュー)」として現代風にリメイクされた漫画も公開されています。

引用元:ひみつのアッコちゃん*50周年企画 赤塚少女マンガ特集 | 赤塚不二夫公認サイトこれでいいのだ!!

参考リンク:『ひみつのアッコちゃん』作品紹介 | 赤塚不二夫公認サイトこれでいいのだ!!
https://www.koredeiinoda.net/manga/akkochan.html

まとめ:懐かしさ×新しさの融合でシニア+オール層も視野に

このように、アニメやキャラクターには30年、40年、50年以上前から愛され続けているものが多くあります。ご紹介した作品・キャラクターのように現在もシリーズが続いているものや現代風のアレンジがされているコンテンツも多く、懐かしさと新しさが共存し、幅広い世代に親しみを感じてもらえるのもポイントです。
シニア向け広告コミュニケーションの工夫が求められる時代、長く愛され続けるキャラクターに目を向けてみてはいかがでしょうか。

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