オリジナルキャラとライセンスキャラ、活用するならどっちがいい?【企業オリジナルキャラ事例あり】
企業が積極的に情報を発信し、販促・広報活動を行うことが必須となった現代、消費者はもちろん、顧客や潜在的なニーズを持った顧客(潜在層)と「どうコミュニケーションをとるか」が企業のマーケティング戦略の重要な課題になっています。
そこで注目されているのが「キャラクターマーケティング」という方法です。トキオ・ゲッツは日頃、アニメなどのライセンスキャラクターとコラボしたキャラクターマーケティングをご紹介していますが、SNSなどでの発信に力を入れている企業のなかには「オリジナルキャラクター」を活用する例も増えています。
今回の記事では、企業発のコミュニケーションにおけるキャラクターの有用性や、オリジナルキャラクター/ライセンスキャラクター活用それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
企業の販促・広報にキャラクターは必要?
企業の販促・広報戦略を考えるにあたり、さまざまな案を検討していくと「そもそもキャラクターは必要か?」という疑問が生じる場合もあると思います。
キャラクターは、人に成り代わって企業のメッセージを伝える役割があり、以下のような効果を狙いたい場合に向いています。
キャラクター活用の効果
- 自社の商品・サービスに親しみを感じてもらえる
- 情報があふれる中で見る人の印象に残る
- 競合商品・サービスと差別化(差異化)できる
- 企業からの発信だけでなく、消費者と相互にコミュニケーションをとりやすくなる
活用するならオリジナルキャラクターか?ライセンスキャラクターか?
上記のようなメリットから、キャラクターを活用したいと考えた場合、次に疑問にあがるのは「オリジナルキャラクターを使うべきか?」「ライセンスキャラクターを使うべきか?」という点です。
オリジナルキャラクタはー、企業が権利(ライセンス)を所有し、自由に使えるメリットがある一方、制作してまもない段階では認知度が低く、活用しながら育てていく必要があります。一方、ライセンスキャラクターを活用する場合、ライセンスを使用するための費用が必要であり、表現の制限などもありますが、キャラクター自体が持つ人気や好意的なイメージを自社の商品・サービスに連動できるという利点があります。
オリジナルキャラクターを活用するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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自社の判断で自由な表現ができる オリジナルキャラクターとして認知されれば、自社の財産となる(ロングセラー商品のキャラクターなど) 制作のスケジュールや使用期間なども自社の意思でコントロールできる | 魅力的なキャラクターを開発するノウハウが必要 運用当初は認知されていない。人気を高めるのに時間がかかる |
ライセンスキャラクターを活用するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
キャラクターが持つ人気・イメージを自社商品・サービスに連動できる すでに一定層のファンがおり、すぐに効果につながりやすい タレント起用のように、有名人(有名キャラ)による推奨効果・信頼感アップが見込める | ライセンスを使用するための費用がかかる キャラクターの世界観やイメージを守るため、表現に制限がある 版権元への確認・デザインの監修などがあるため、より多くの時間が必要になる |
企業がオリジナルキャラクターを活用している例
近年では、SNSの自社アカウントを運用する企業が増えており、SNSの発信役としてオリジナルキャラクターを活用する事例が増えています。このような活用法は、まさにキャラクターの持つ親しみやすさ、メッセージを代弁するアンバサダー能力を活かした取り組みです。
SNSで行われる「インフルエンサーマーケティング」と同様、企業が伝えたいメッセージを第三者が代弁することによる客観性や推奨効果が得られますが、オリジナルキャラクターは「自社でコントロールできる」ところがポイントです。
ローソン
ローソンクルーの「あきこ」というオリジナルキャラクターを長年展開しており、企業キャラクターとして定着している印象があります。
LIFULL HOME’S
「ホームズくん」というオリジナルキャラクターを展開しています。ホームズくんは、テレビCMに登場するほか、SNSでもホームズくんの投稿が頻繁に発信されており、一貫性のあるキャラクターマーケティング戦略で認知を高めています。
わかさ生活
ブルーベリーサプリメントのキャラクターとして「ブルブルくん」というオリジナルキャラクターを展開しています。Twitterの人気企業アカウントとしても有名であり、ブルブルくんのぬいぐるみを活用した写真の投稿やトレンドに沿った発信で話題を集めています。
まとめ
ご紹介したように、企業が作るオリジナルキャラクターを活用するのと、アニメなどのライセンスキャラクターとコラボするのでは、それぞれにメリット、デメリットがあります。
自社の状況や、販促・広報の目的によって、より適した手法を選択するのがおすすめです。