「全国旅行支援」10月再開！アニメ×地方活性化アイディアを改めて
「Go To トラベル」の後継といえる観光需要喚起策「全国旅行支援」が10月11日から受付開始されました。国内旅行を対象とした宿泊プラン等に対し、補助金給付による割引が適用される本施策は本格的な旅行需要再開のきっかけとして期待されています。
そこで今回の記事では、アニメやキャラクターを活用した地方活性化の事例やアイディアを改めて振り返ります。旅行プロモーションの需要が改めて高まる今、ぜひチェックしてみてください。
最近の「アニメ×地方」「アニメ×旅」企画の傾向
新型コロナウイルスの流行がはじまる以前には、海外からのインバウンド需要も見越したいわゆる「聖地巡礼」企画が多く見受けられました。近年では作品の舞台や作品に関連する土地以外でも、アニメ作品の世界観を活かしたツアーやPRプロジェクトが企画されています。
企画内容では、声優さんによるボイスやフォトフレームなどの限定コンテンツ配信が引き続き人気となっています。また、地方とのコラボ企画のために制作されたオリジナル動画やWEBサイトで、ほかでは見られないユニークな展開がされていることも多いです。
【最近のアニメ×地方企画のポイント】
・作品に関連する土地とのコラボだけでなく、好きなアニメキャラクターと一緒に旅を楽しめるコンセプトが人気に！
・コラボ限定ボイス、グッズ、描き下ろしイラストなど、アニメファンの心をくすぐる要素は必須！
・作品の世界観を活かしたユニークなストーリーやコンセプトが話題化の決め手に！
国内旅行を活性化させる最近のアニメコラボ事例
最近の「アニメ×地方」「アニメ×旅」企画にはどのような例があるのでしょうか。具体的にご紹介します。
進撃の巨人×HIS「アニ旅」プロジェクト
株式会社エイチ・アイ・エスは、アニメとコラボレーションしたアニ旅と題し、TVアニメ「進撃の巨人」のコラボツアーを展開しました。
北海道と沖縄を壁外調査するというコンセプトのもと、オリジナルガイドブックを作成。モデルコースを参考に調査（旅）をすると、録りおろしボイスやフォトフレームが手に入るという仕組みです。限定ボイスが聞けるAR付き旅行タグやアクリルスタンドなど、ここでしか手に入らないグッズもついています。
参考リンク：HIS アニ旅 – 進撃の巨人WEBサイト
※トキオ・ゲッツのコーディネート事例です。
進撃の巨人×愛媛「まじめえひめ」プロジェクト
2019年、愛媛県のPRプロジェクトに進撃の巨人が採用されました。オリジナルストーリーの動画のほか、デジタルスタンプラリーなどで地域を盛り上げました。動画では、愛媛県のイメージアップキャラクター「みきゃん課長」にもてなされた巨人が「真面目化」する展開が話題になりました。
「鬼滅の刃」×SLぐんま
鬼滅の刃ブームに沸いた2020年、「鬼滅の刃×SLぐんま～無限列車大作戦～」と題したコラボイベントが開催されました。JR東日本、おぎのや、碓氷峠鉄道文化むら、JTBの協力のもと行われたコラボレーション企画で、映画のイメージと重なる列車「SLぐんま」を無限列車仕様で特別運行するほか、駅弁・オリジナルグッズの販売、謎解き体験型イベントなどが行われました。
たくさんの描き下ろしイラストがファンのコレクター心を楽しませていたことが特徴。また、地域の複数の観光資源でコラボすることで、企画の盛り上がりや相乗効果を高めていました。
参考リンク：鬼滅の刃×SLぐんま～無限列車大作戦～
「銀魂」×佐賀県「佐賀春プロジェクト」
「銀魂」の万事屋メンバーが、佐賀県知事からの依頼にこたえ、佐賀県のPRを取り仕切る…という設定で展開されたPRプロジェクトです（2018年）。佐賀県知事と銀さんのメッセージのやりとりから始まる公式サイトでは、銀さんいわく「くま○ン越えも確実」というゆるキャラ「佐賀春」誕生の経緯も紹介されています。作品の世界観を活かしたユニークな展開で話題となりました。
参考リンク：佐賀県×銀魂 佐賀春プロジェクト
まとめ：旅行需要の再開を見越して情報収集を！
「アニメ×地方」「アニメ×旅」のコラボ企画はかなり昔からありますが、ご紹介したように企画の傾向やトレンドは少しずつ変わって来ています。アニメ関連のイベントなども再開されるなか、アニメファンの行動意欲もきっと高まっているはず。ぜひこの機会に、「アニメ×地方」「アニメ×旅」の情報に再度注目してみてください。
