20周年のプリキュアが大人向けストアを展開!プリキュアシリーズの人気を年代別データで読み解く!

2004年から放映開始した人気アニメシリーズ「プリキュア」は2024年で20周年。3月初旬には、若い世代をターゲットにしたポップアップストアが展開されました。女児向けアニメのイメージが強いプリキュアですが、20周年を迎え、その支持層はどのような構成になっているのでしょうか?年代別のアンケートデータをもとに、同作のファン層を紐解きます。

目次

20周年のプリキュア、ファッション・アートを取り入れたポップアップストアを展開

2024年で放映20周年を迎えたプリキュアは、3月初旬、東京・下北沢にて「プリキュア ジェニック(precure genic)」と題したポップアップストアを展開しました。

若い世代にささるファッションブランドやイラストレーターとコラボし、これまでのプリキュアシリーズのイメージにない自由な表現で商品を展示・販売。プリキュアシリーズを見て大人になった世代に向けて、プリキュアの想いを受け継ぎ、自分らしさを表現するコンセプトを訴求しています。

ストアの開催に合わせて小田急線・下北沢駅には、アーティスティックなイラストでプリキュアを表現した交通広告が掲示され、話題となりました。

引用元:X/プリキュア20周年公式@precure_15th
引用元:X/装苑ONLINE@fashionjp

>参考サイト:precure genic 公式サイト
https://anime-precure.com/precure_genic

プリキュアシリーズのファン層はどの年代に多い?

では、プリキュアシリーズは実際どのような層から支持されているのでしょうか。アンケートサービス「knowns」のデータからプリキュアシリーズのファン層がどのような特徴を持っているのか見てみましょう。

はじめに、プリキュアシリーズの認知度、好感度、誘引度を年代別に分析したグラフをご覧ください。

※データ・画像引用元:knowns biz ※有効回答件数:4513件

このデータでのプリキュア認知度は、25歳~44歳で80%を超えており、大人世代の8割以上が「プリキュアシリーズを知っている」ことがわかります。

次に、好感度(5段階での調査)は、10歳代~29歳が3.5を超えており、他の世代と比べてやや高いことがわかります。

最後に誘引度では10歳代が61%と他の世代と比べて高い値を記録しています。次いで20~24歳の誘引度が50%を超えており、それ以上の年代と比べて高い値が出ています。

また、認知度、好感度、誘引度を性別(男・女)ごとに表したグラフは以下です。

※データ・画像引用元:knowns biz ※有効回答件数:4513件

アンケートの結果を見ると、認知度では男女で大きな差はありません。好感度は、10歳代~24歳で女性のほうがやや高い値を表しています。

とくに差が顕著なのは誘引度です。関連商品をほしいと思う層は、若い世代の女性が多い傾向があります。これはプリキュアシリーズの作品イメージと相違ない結果ではないかと思います。

上記の結果から、考えられるのは以下のような観点です。

  • プリキュアシリーズは、リアルタイムで放映されている作品の視聴者層は女児やその保護者だが、シリーズ全体を通したコンテンツブランドとして認知している年代は若年層~中年層まで幅広い。
  • プリキュアシリーズを「知っている」のは中年層まで広がっている一方、好感を持っている人は10代~20代の若い世代に寄っている(=放映20周年の歩み・作品が育成したファン層とリンクする)。
  • グッズなどの関連商品がほしい(誘引される)人は10歳代に多いが、現状のグッズ展開では玩具やホビー商品などが多い同作の特徴が表れていると思われる。
  • 認知度・好感度・誘引度ともに高く、新たな購買層としてポテンシャルが高いのは20~24歳代女性と予想する。

>作品に対する良い思い出、イメージ(=高い好感度)に訴えるアプローチをしながら、その年代がほしいと思う商品・景品などを提供することで誘引度をさらに刺激できるのではないか。

このような傾向は、先に紹介した20周年記念プロジェクト(ポップアップストア)のターゲット、コンセプト、商品展開にも表れていると思われます。

まとめ

アンケートデータを分析すると、20周年を迎えたプリキュアシリーズが20代前後の若い世代からさらなる支持を得られる可能性があることがわかりました。このようにアニメ作品の動向やトピックとデータを一緒に見ると「なるほど」と感じる点もあるのではないでしょうか。

アニメ作品と企業のコラボ企画を計画する際には、このような作品ファン層を深く掘り下げる視点も参考にしてみてください!

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